バヤリース

ジムおじい

2007年03月19日 23:08



ブロック塀にペンキで描かれた広告は、懐かしさといっしょに、なんだかちょっと寂しさも感じます。

子どものころ、バヤリースはちょっと高級でよそ行きな感じだった(おじいは)。
そのわけはたぶん、年に何回かしか無い家族での外食の時に食堂で飲んだ記憶にあるのだろう。

中学生くらいになってこづかいで買えるようになった時には、バヤリースは量が少ないことに気付く。同じ値段ではファンタのほうが量が多かった。チェリオはもっと多かった。当然バヤリースには手を出さない。さらに高校生になれば缶コーヒーを飲むようになり、今ではもっぱらさんぴん茶。

子を持つ親になった今もバヤリースを飲む機会はあまりないけれど、口にした瞬間のあの味は、あの時と同じように、少しだけ高級な感じがする。鴨居に「千客万来」の額縁がかけられた、壁に海洋博のポスターの張られた、たいして高級でもない市場の食堂の畳間で家族で飲んだ、あのバヤリースの味がする。

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